[IPS]aaSあたりのことを復習してたら隔世の感を感じた【むかし話】

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IaaS, PaaS, SaaSあたりをぼんやりと理解してたので、改めて勉強し直したら、すごい時代になったなー、と思いました。

20年前からIT業界に住んでて、プログラム開発からネットワーク、サーバインフラ整備までやってきましたが、「仮想化」だの「インフラエンジニア」なんて言葉を聞くようになったのは10年ちょいとまえだったかなあ、、、と思うんですよね。

2007年か2008年くらいに携わってたプロジェクトで仮想化を初めて業務で触って画期的だったなあ、と思い起こされます。仮想化が流行りだしたと同じくらいにインフラエンジニアって言葉も聞くようになったんじゃないかなあ。

当時某商社の基幹システムの再構築で新旧データ移行チームに居て、移行リハーサルの時にある程度データを移行したら「スナップショットを録ります」って言われて「そりゃなんですか」って見物させてもらったのが仮想化との初めての出会い。

概念は知ってたけど、現物に出会ったのは初めてで、本番移行はそのあと失敗せず無事完了したけど、失敗しても「振り出しに戻る」じゃなくて、「スナップショットに戻る」ので精神衛生上よろしかったですなあ。

そのあとに携わった自治体系のプロジェクトがこれがまあ、オンプレミスの本番環境と開発環境を作るのが非常に難しくて(精通者はいるけどレアキャラで全国自治体のセットアップに飛び回ってるからほぼ不在)、セットアップを途中でしくじるとリカバリーするくらいなら初期化してやり直したほうがいい、、、っていう初期化地獄だったですねえ。

しょうもないメモを渡されて「これでセットアップしろ」って何回も失敗して、数百万円のイケてるサーバマシンを幾度も汚してクリーンアップ(初期化)してを繰り返したことか。

プログラマ契約で参画して、インフラエンジニアとネットワークエンジニアと開発やらされました。おかげで何人月分か浮いたんだそうですよ。後で感謝されましたが。感謝より金くれよ!

「これ出来ます?(職分外)」
「出来ますよー」
「じゃあお願いします」
「はーい」

なんてエンジニアにはなっちゃいけませんよ。若いエンジニア諸君は。職分をしっかり守って、職分外の仕事はちゃんとお金を取りましょう。
「ビール奢るから!」「しょんないなあー」っていうのはいけません!

そんな経験をしてきたので、AWSだのAzureだのを使い出した今も開発環境作成のインストラクションは頭に入ってるのでサーバー建てて環境整備するのに苦はないんですが、Herokuあたりの勉強をしてて眼から鱗が落ちた気分ですね!

PaaSをあまり理解してなかったようで。私が普段使ってるのは昔からやってた「自宅サーバを育てる」的な、AWSでいうところのEC2だけなんですよね。

「EC2で作った動作環境」を最初から提供してくれるのがPaaSってことでいいんですよね? 間違ってたら教えてくださいな。

私は昔からそれをやり過ぎて、「サーバー(卵)から育てる」ってところに心ならずも固執してる感があるので、最近の「ボタンひとつでデプロイ」なんてえのはちょっと敬遠しがちなんですよね。おっさんエンジニアの落とし穴はこの辺りにあるのかもしれません。

サーバ設定とかはやっぱり煩わしい。初学者に取っては言語も覚えにゃならんしサーバーもあーだーこーだってのは大変だなあと思います。

そう思うと、PaaSみたいな「ワンクリックで」みたいなのに最初から慣れてると、「アプリ開発」に注力できてよろしいんでしょうね。これからどんどん便利なものが出てきて、おじさんは凝り固まっていくか、適応していくかで将来が決まるなあ、、、と、楽しいやら怖いやらです。