Clubhouseを始めてみました。と言うのを書いていたら、なぜか「ITエンジニアになるには」まで語ってしまいました。
「Clubhouseの話はいいからITエンジニアの話はよ」と言う方は↓をタップしてね。
Clubhouseって今年になってから、というか二週間くらい前から日本でも聞くようになってきまして。下調べしたところ、なんか昔の「インターネットラジオ」の黎明期みたいな面白さがあったので、「誰か招待してー」と知り合い幾人かに声をかけたら、情報感度が高い方はすでにアカウントをお持ちでしたのでご招待いただきました。
ざっと調べてみたところ、ベータテスト期間と言うわけでもなさそうなので、正式ローンチ状態のようです。
Androidアプリは開発中で、今の所iPhoneのアプリしかないようです。
ユーザ登録は招待制で、プロフィールのところにご招待いただいた方のアカウントも表示されるので、「下手なことはできんな」という「なんでもやったろ感を抑止する」効果もありそうで、今のところは行儀良くやってるように感じます。まあ、私が観測している範囲内のことですが。
早速、キャンプ関係のディスカッションしてるルームとか、知り合いっぽい方が二人でトークしてるルームとかザッピングして、ポチポチとそこにいた人をフォローしていたら、運営(?)から「フォロワー増やすより、ルーム作って楽しもうぜ」(超意訳)みたいなメッセージが届きました。最初のClubhouseの髭のギター抱えてるおじさんのアイコンからのメッセージだったので、外国のヤンキーに絡まれたのかと思いました。
草の根インターネットラジオ世代には懐かしい雰囲気
昔々、20年くらい前、インターネットラジオで喋っていたので、大変懐かしい気持ちでいっぱいです。あの頃はやりたい放題だったなあ、と。
なんか話すネタでもあればまたチャンネル(ルーム)でも作ってしゃべりたいんですが、すっかりおじさんになってしまったので億劫でねえ。
(奇しくもここからITエンジニアになるには、みたいな話が続きます。そんなつもりはなかったんだけどねぇ、、、)
最近Youtubeで流行ってる【ITエンジニアになるには】みたいなルームを作ってしゃべってみようと思って、自分がどうやってエンジニアになったかを思い出して、しゃべることのプロットを作ってみたんですが、
- 下積みとして、なんでもいいからよく名前を聞くプログラム言語を勉強してなんかアプリなり作品を作れ
- ちなみに私は一番初めに作ったのは「モノポリーのPCゲームへの移植」でした。VB6で。
- 地名は「ニューヨーク通り」とかそのままじゃつまらんから名古屋の「錦3丁目」とか「女子大小路」とか「今池ヘルス通り」とかを使いました。
- プレイヤーの持ち金データの保持管理をどうするかとか、コマごとの徴収額データとか、基本的なデータ保持・データ構造とかの基礎勉強程度にはなると思う。
- 当時は知識がなかったから全部配列でやったけど、最近はいろんなオブジェクトがあるし、MySQLとかDBも使えばDBの勉強にもなるよ。
- あーそれだと少しインフラの知識もいるかもしれんけど、SaaSとかPaaSとかそんなやつ使えばなんとかなるっしょ(適当)
- 当時は知識がなかったから全部配列でやったけど、最近はいろんなオブジェクトがあるし、MySQLとかDBも使えばDBの勉強にもなるよ。
- 詳細設計書も書くとSEっぽい人になるための勉強になります。他人が見てもわかるような設計書を心がけてね。
- 別に人生ゲームでもいいよ。ボードゲームのPCゲーム化は「【現実の仕組み】をどうやってシステム化するのか」を考えるのにちょうどいい教材になると思います。
- 「こんなん作りましたー」つって一般公開するのはライセンス的なアレでNGかもしれんから気をつけて。つーかNGやろ。どうしても公開したいなら製造元に許可得て。
- 最近のWebはバックエンドとフロントエンドがガッツリ別れちゃってる感あるから、学習コストが高そう。見てくれとロジックが分かれちゃってるから。
- 最初はVBとかC#のフォームアプリでええんちゃう? Microsoft Visual Studio Communityとかタダやろ。普通の業務系SESならVBやらC#まだ使っとるから経験にはなるやろ。知らんけど。面接で「ボードゲームをPCゲーム化してプログラム学習しました」って言えたらアピールなるやろー。ならんかなー。
- 作ったらSESでもWeb系でもいいからどっかに入社すれ
- 自分のやりたいことを上司とか周りの人にとにかく話せ
- SESの場合は「案件ガチャ」に注意。注意っつっても決まっちまった案件にはジョインせにゃいかんからそこで頭角表せるように頑張れるならがんばれ辛くて死にたくなったら逃げろ。死ぬのはいかん。
- 「死にたい」と少しでも思ったら心療内科行け。できるだけ評判いいところ。1年雇用保険に入ってたら確か休職しても「傷病手当」もらえるようになるで。前年の年収の6割だったかな。確か一年半くらい手当もらえるから、それでしっかり治し。
- パワハラやいじめは経験としてはたった一つの教訓しかありません。それは「同じことを他人にするな」
- それ以外のモロモロの経験には意味があります。いつかわかる。そん時はわからんのよ厄介なことに。いつか役に立つ。
- 常に上司や営業とか仕事を振ってくる上の連中に「自分がしたいこと」を伝え続けろ
- それを聞き入れてくれないならしたいことができそうな会社に移れ
- 「会社」で無理なら独立。でも、しっかりと技術と人脈を得てからね。
- 独立するとシステム開発だけじゃないよ。経理とか営業とか交渉とか、色々やることあるから。全然違うスキルだから。
- 普段からプログラムの勉強しれ
- 前のプロジェクトだとこう言う作り方したけど、今度のプロジェクトはこう作ろう、とか、新しい技術をどんどん取り入れていけるといいですね。ただし、古い体質の会社とか、「メンテナンス性警察」みたいな人とか「ただイチャモンつけるだけのレビュアー」とかがいたりすると厄介だから気をつけて。
- 己の技術は使わんとさびつく。磨いてちょうだい。言語のバージョンも上がっていくし。できることも増えていきます。
- 「この言語は極めた」って言っても知らんことはいっぱいあるで! 業務で使わないだけで、一つの言語には本当にいろんな機能があります。そしてその知識は他の言語にシフトしたときにも必ず使えます。
- 知識はできるだけ貯めろ。幅広く。いつか開花するタイミングが来ると開花する。
- 知識がなきゃ開花もできぬ。
- 知識は最初は「点の理解」で結構。
- 「点」がなきゃ「線」もできぬ。
- 機械的に知識を溜め込んでもダメで、何事にも「興味を持つ」ことが必要。
- 「好奇心」こそ最大の成長の糧。
- 知識の横展開ができるように心がけて普段から生活すれ。
- 「これって他になんか応用できるんじゃないか」を常に考えれ
- 同じように、自分が普段生活してて「これ不便」と思うことを「システム化できぬか」と考える癖をつける。-> これをするのがベンチャーやで。
- 休むときは、ちゃんと休め。
- これが一番大事です。頑張るのは結構。でも、頑張り続けることはできません。休むときはしっかり休んでね。あなたの体はあなたが守ってください。
だいたい私から伝えられることはこんなもんですかね。出してみたら意外といっぱい出たなー。最後の方は抽象的な感じになってきちゃいましたが。でもね、最後の3点、成長するにはとても大切なことだとおじさんは思います。
(追記: あ、最後の4点だわ。失礼)
おじさんエンジニアの立場から。若いエンジニア志望の方は本当に頑張ってほしい。これからはアンタらの時代だで。もうおじさん、若い人たちにはついていけん。まあまあ頑張ってるつもりだから、まだだ、まだ終わらんけど。
今後IT技術がどんどん技術ベースになってきて、「やれることがもっともっと増えてくる」はず。今まで想像できなかった業界がITでつながって大きな基盤になったり。
おじさんがまだティーンネージャーで、中学生の頃から「IT業界で働くんだ」と決めてた頃のことを思い出して胸が熱くなってきたので色々と書きました。いやー、恥ずかしいねコリャ。
私の最初は「パソコン通信」だったんですよ。Nifty-Serve。あれで日本全国の人とメールやフォーラムでコミュニケーションが取れた。電話一本でそれができることにものすごく感動しましたね。今でも忘れません。
その頃と比べると本当に今はいろんなことができるようになりました。だからこそ、「自分が何をしたいか」が問われるようになってきます。軸を持ちましょう。そして、その軸はブレてもいいんです。
「こだわりすぎて大切な何かを取りこぼす」くらいなら、自分の軸をずらして大切なものをしっかりと掴めるようにしましょう。
割と色々修羅場をくぐって42年生きてきたおじさんより。まだまだワシもこれからだけどね。
Clubhouseでしゃべっても良かったけど、ここに書いちまったからしゃべるまでもねぇなー、としょんぼりしている次第でございます。
もし上記みたいな話が聞きたいんだったらTwitter: @burai_ha まで連絡ください。聞きたい人が多いようだったら試しにしゃべってみますゆえ。でもおじさん腰重いからご理解よろしくお願いいたします。
ちなみに私、100%のWebエンジニアじゃないから注意ですよ。Webエンジニアになりたい人は他の人のところの方がいいですよ。もっと有名な人いっぱいいますでね。わたしゃIT全般のエンジニアです。WebもちょろっとできますけどSES出身のただのフリーエンジニアです。インフラからコーディングまで、ちょっと古い技術で全部できる人ですけど、どっちか言うと最近は企画やら設計やらの方に偏ってますんで。最近あんまりコード書いてないっすわー。最新技術は教えられまへん。Dockerくらいは知ってますよ(古。
閑話休題
で、Clubhouseのいろんなルームをザッピングして、面白そうな人をフォローしてたら早速ルームに誘われまして。某県の離島で旅館をやられている方だそうで、お相手も「面白そうな人だから」と誘ってくれたようです。少々話をしましたが、私もキャンプ場もやっているし、お相手も海の近くで宿泊施設をやられているそうで、「海と山でなんかコラボできるといいっすねー」みたいな話をしました。
こうやって気軽に知らない人と「声で」交流ができるのは新しいなあと思います。Twitterも初めの頃は色々な人交流してましたが、文章だけだとやっぱり誤解もあるし微妙なニュアンスも伝わらないし。今じゃすっかりなんかもうアレですしねえ。
テレビとラジオはまた違うし、YoutubeとClubhouseもまた違う感じです。私はラジオで育ったのでClubhouseみたいな感じは好きですね。
昔のインターネットラジオはなんだかんだと配信設備(ソフト含めて)を用意して複数人で喋る時はマイクミキサーなんか用意して、結構色々な機材が必要でしたが、iPhoneだけで多人数とディスカッションできるのは隔世の感がありますね。
音質が割といい。
AMラジオみたいな感じではなくてFMラジオの音質で聴けます。
特に遅延もありません。多人数で話をしてても声で人の識別もできます。10人20人超えると誰が喋ってるかわかんなくなりますが。一応、「今発言してる人」がわかるようなアイコンの枠の色が変わりますけどね。インターフェースもどんどん進化していくのでしょう。
先日はちょっとした打ち合わせを二人で行いました。なかまうちのクローズドなルームも作れます。
ファシリテーターを目指しているような人は何らかのトークテーマのルームを設置して、ファシリテーションの練習とかできそうでいいですね。
あと、英語の勉強をしてる人とか覚えた英語をさびつかせたくない人が気軽に英語圏の人と話ができると思うので、そういう使い方もできそうです。
これからどうういふうに展開していくのか非常に楽しみであります。
すでに「データが中国に送られている可能性がある」と言うお約束みたいなニュースも出てきてたりします。
今後ユーザーが増えていくにつれて、ヘイトルームとかフェイクニュースルームとか色々出てくるはずで、それに対してどう言う対応をとっていくのか、また、TwitterとかFacebookも音声SNSを開発中と言うニュースもあるので、これからしばらくは音声SNS界隈が面白そうです。
いや、Clubhouseの話だったんだよな、コレ。
まあいいや。