Visual Studio Codespaces(プレビュー)を使ってみたらとても良かった

10年前にiPhone3GSを買ったのを契機に宗旨替えしてAppleのゆる信者になって、MicrosoftとはSocial Distanceを取っていましたが、ここ数年のMSがとても素晴らしいので気づけばVS Codeは使ってるしAWSからAzureに乗り換えようかと画策しだしたし、日本は多神教の世界で良かったなあと思います。

そのうち神仏習合すればいいと思います。いや廃仏毀釈か。

Mac + Atomで主に開発をしていましたが、2018年だっけ、にMSがgithubを買収するってなった頃に「おやぁ?」と思ってじゃあVS codeを使ってみよう、とそれから使い勝手が良かったので使ってます。Atomはどうなってしまうのでしょう。

MSの道具を使っていてもそれほど追っかけファンでもないので、去年のVS onlineの発表は知らなかったんですが、その手のやつは「クラウドIDEと言ったらAmazonのCloud9だよね。使っとらんけど」くらいの認識でした。

最近になって「VS OnlineがVS Codespacesと名を変えた」という報に接しまして、心に余裕があったこともありじゃあ使ってみるかと使ってみたんですが

素晴らしかった

期待値が小さかったので余計に。

使い方等は他の方のをご参照願います。

codespacesのご使用は↓こちらからどうぞ。

https://visualstudio.microsoft.com/ja/services/visual-studio-codespaces/

普通に使える感じです。まあいうてみればRemote Developmentだね、とは思いますが、やっぱりgithubからリポジトリ とってきたついでに1-2分待てば環境出来上がってます、っていうのはしこしこ開発環境作りに勤しんできた昔と思うとやはりここでも隔世の感を感じます。どうやらリポジトリ の開発言語によって開発環境もそれに準じて変えてくれてるようだし。

Git Repositoryにお望みのリポジトリ を指定すればその動作環境を作ってくれます。

試しにpythonのプロジェクトをcloneしたところにしょうもないpyを書いてデバッグしてみたら、virtualenvが動いてくれたようです。↓

普通にターミナルを起動した時もvenv環境に突入してくれます。筋がおよろしいことで。

他の言語は試してません。

裏で走ってるのがAzureの仮想サーバで、そこにつなげて開発してたRemote Developmentがブラウザ内で完結してるだけ、と思うとプレビュー版でも特に重大な障害になりそうな要素は素人頭では思い当たりません。十分に使い物になるんじゃないですかね。

農家仲間で「各地区に散らばってる畑での作業を管理できるように緯度経度付きタイムカードアプリが欲しい」との要望がありますので、いっちょこれで作ってみようかな、と思います。

後、嬉しかったのが、「30分未使用時に自動サスペンドする」という機能。

時間は任意です。

クラウドの厄介なところは「金がいくらかかるかわからん」というところでして。わからんわけじゃないですけどわかりづらい。

初めてクラウドしたときに「クラウドすげー」っていくつも仮想サーバ立てて遊んだ後、削除し忘れて気づいたら課金が結構行ってた、なんていう経験がある人は「ありがてぇ」ってなるんじゃないですかね。仕事場でいつも「パソコン電源切って帰れ馬鹿」と怒られていた私なんかもありがてぇ。

きちんとサスペンドしてくれてました。

きちんと復帰してくれます。

嬉しいですね。もうパソコン切れって怒られません。

iPadでも使えました。個人的にはこれは特に大きい。日頃の開発スタイルが変わるんじゃないかと思えます。

外付けキーボードは必須です。

車運転してたらボンネットがいきなり開いた! みたいな気分になります。


エキサイティングな体験でした。

正式リリース時にここからどう姿を変えるか楽しみです。

今んとこ、vs codeのシステムが日本語化できないっぽいです。取り扱うファイル内では日本語使えます。ただ全角文字をファイル内で扱っていると、改行したときに末尾がいくつかリピート入力される、、、感じです。ブラウザの問題かなあ?Macのsafariだと100%末尾リピートですね。2バイト文字は問題なく入力できます。そりゃそうか。

まあ、いずれ治るでしょう。

最近小学校とかでもプログラム授業が始まったとのことですが、きっとこれを触る小学生達が世の中には出てくるんでしょう。だってiPadでも使えるし。Chromebookでも使えるっちゅうことだし。仮想化ベースだからスクラップアンドビルドできるし。開発環境据え膳だし。なんだこれ。いいじゃん。

クラウドネイティブな彼らがこれから世の中にどんなものを生み出すのかとても楽しみです。

と同時に、おじさんとしては一生懸命ついて行かにゃいかんなーこりゃ大変だ、とさらに思いを新たにした次第でございます。

とはいえ昔みたいに「ここの設定をしくじると死ぬ」みたいなことは少なくなってきたと思うので、楽にはなってきましたけどね。人間としての適応能力の話ですね。