小学校のプログラム学習についての雑観

先日、某小学校を訪問する機会がありまして、先生に最近の小学校のプログラム学習についてお尋ねしたところ、情報室に案内されまして、Microsoft Surfaceがズラララーッと並んでいて、大変に壮観な景色でありました。

そういえば、中学生の時に「視聴覚室」にパソコンが大量導入された時、
「シャープペンシルを使うな」
と言う謎ルールが設定されました。

なんでも、シャーペンの芯は「電導性」があるので、折れた芯が飛んでPCの中の基盤に達して回路がショートして故障する、と言う理由らしいんですが、ホントかよwww

閑話休題


プログラム学習といえばまずは何がしかの言語を使って
「Hello World!」
するのだと思いきや、Scratchと言う教材を使っているそうで。

Scratch | 未来の学びコンソーシアム
https://miraino-manabi.jp/content/285

アメリカ・マサチューセッツ工科大学のメディアラボが無償公開している教材らしいです。

画面に猫がいて、その猫に命令を出して動かす系のやつでした。

動かす命令もそれぞれ可視化されていて、「10歩動かす」とか「15度回転させる」とかパズルのピースみたいに何種類もあります。

それをマウスでインストラクション画面みたいなところに配置して組み合わせると猫がその通りに動くのでしょう。(実際に動くところは見てない。)

「プログラムの動作」を大いに抽象化したものであり、「猫を自分の思い通りに動かせる」と言う体験も得られる、まずはプログラムの「概念」を教えるには良い教材なのだろうと思います。

そりゃそうだ。文字だけの画面に

#include <stdio.h>
だの
import hoge

が冒頭に書いてあって、

「これはおまじないみたいなものなので今のところ気にしなくていいです」

って言われて。

で、動かして出てくるのが

“Hello World!”

だけじゃねえ、、、。

それより「猫が動く」方が子どもたちには全然分かりやすいと思います。


でも、プログラム教育ってどうなんですかねー。

学校のカリキュラムに含めてしまうと、「苦手意識」を持ってしまう生徒が必ずいると思うんですよね。僕なんかも水泳の授業が苦手で、水泳の時間が死ぬほど嫌でしたね。

だから川で泳いでましたけどw

私が大人だからかもしれないんですけど、プログラムをカリキュラムに組み入れることのベネフィット(益・得すること)がよくわかんなくて。

「エンジニアを増やしたい」ってのはわかるんですけど、それは大人の事情で、子どもだちが「楽しい」と思えるような授業展開をしてほしいなあと切に願います。

僕なんかも最初は「ドラクエ」でしたからね。
(そういや、前の記事で「最初はパソコン通信」って書いてましたけど、本当にパソコンっていうか、コンピュータに触れたのはゲームからでした。)

それから、今や懐かしき「ベーシックマガジン」の巻末のプログラムコードをぱちぱち打ち込んで、自分でゲームを作る(と言うか写経)してたのが最初ですね。

写経してるだけだからプログラムの学習ができてる感はなかったですが、自分で苦労してコードを書いて”Run”して、ゲームが動く感動はなかなかのものでした。

あれがなかったらプログラマーにはなってなかったですね。

「(ゲームとかを)動かしていて楽しい」 -> 「作ってみたい」 -> 「作ることが楽しい」
と言う流れが望ましいと思います。

わたしゃ教育論とかそう言うのは門外漢なので全く分かりませんけどね、学びの基本は「興味」「楽しさ」「夢」みたいな自分で書いてて気恥ずかしいワードが並んでますが、そう言うことであってほしいなあ、と思いますね。