これからキャンプ・BBQの季節です。ガソリン機器の取り扱いには十分注意しましょう。

Optimus 8R, 123Rは問題なく絶好調。さすがはシンプルイズベストなストーブですね。ますます愛が深まった。 ということで、整備の結果以下のようになりました。 見事にColemanが数年の非使用で修理行きとなりました。あーあ。 1.Coleman フェザーストーブ -> 修理行き 2.Coleman ワンマントルランタン -> 修理行き 3.Optinus 8R -> 問題無し 4.Optimus 123R -> 超問題無し

以下、ガソリンの話

さて、先年、福知山の花火大会の現場でガソリン缶からガソリンが吹き出て引火し爆発し、大惨事になりました。 ガソリンをはじめとする気化燃料は、扱い方を間違えると大変怖いです。 特にガソリン。灯油ストーブの給油はそこそこの方がされたことがあると思いますが、特性が灯油と違います。 灯油と違って ・「常温で気化します」=「気化したガソリンにはちょっとしたことですぐ火が付きます」 ・「気化する前に、温度が高くなると液体のガソリンが膨張します」 =「携行缶に入れておいても、暑い場所に置いておくと、内部のガソリンが膨張して、フタを開けた時に吹き出します」 灯油もそうですが、ガソリンも、気化したガスが燃焼しています。ガソリンは常に気化している上、気化したガソリンは目に見えません。コレが怖いところ。しらんうちに気化してて、しらんうちに火元に近づいて、しらんうちに燃える。 一般の人が車にガソリンを給油する以外に直接ガソリンを触るのは農家と発電機触る人とガソリン機器好きなアウトドア野郎くらいなものな気がしますが。 ガソリン系燃焼器が好きなアウトドア野郎は、「爆発」ほどの規模ではないにしろ、「コンロが火だるま」程度なら経験したことがある人も少なからずおられるでしょう。私もそうですが。 ガソリンの特性を紹介する一例として、「ガソリンバーナー」と呼ばれる登山用のコンロの話をします。 ガソリン系(灯油もですが)の燃焼器は「プレヒート」といって、ガソリンを気化させやすくするため、コンロのバーナー部をあらかじめ熱する作業を必要とします。火をつけるためのものなのに、別口で火を着けて熱しないといけないんですね。なんて手のかかる奴なんでしょう。でも、こんなところが可愛いんです。 プレヒートで熱したバーナー部をガソリンが通るとその熱で気化して、燃焼を継続させる、という仕組みです。 そのプレヒートが甘かったりすると、バーナー部から液体のガソリンが出てきて、そこに間違って火なんか着いちゃった日には、もう火だるまです。登山家が「ストーブ火だるまにしちゃったてへぺろ :p」なんて言ってたら、たいていプレヒートの失敗でしょう。 燃焼サイクルは以下のとおり。 1.バーナー部に火がつくことで、バーナーが熱せられる ↓ 2.バーナーを通してタンクがあたたまる ↓ 3.タンクのガソリンが膨張する ↓ 4.タンクからどんどんバーナー部にガソリンが供給される ↓ 5.バーナー部でガソリンが気化する ↓ 6.気化したガソリンが燃焼し、バーナーを熱し続ける ↓ 7. Go To 1. こんなサイクルですね。 基本的には、1.の「火がつく」時点で、ガソリンがちゃんと気化していれば、2-6のサイクルのお陰で、燃焼が継続するわけです。 仕組みがわかれば怖くない。 ということで、ガソリンの取り扱いの注意点を以下に挙げます。

ガソリンはポリ容器に入れちゃダメ

→ポリ容器は静電気が発生するので、そのスパークが火元になって突然発火します。 ※現在、ガソリンスタンド等ではポリ容器にはガソリンを入れてくれません。かならずガソリン用携行缶をお持ちください。缶なら静電気が逃げますので、発火しません。セルフスタンドでポリ容器にガソリン入れるのは絶対にやめましょう。

ガソリン携行缶からガソリンを取り出すときは、必ずガス抜きをする

→これをしなかったから、福知山の惨事が起きたのではないかと思います。 上記したとおり、温度でガソリンは膨張します。そのため、温度が高いところにおいておくとガソリンの携行缶の中は膨張および、気化したガソリンによって内圧が高まります。ガソリン携行缶上部にはその内圧を抜くためのネジが有りますので、それをゆるめて内圧を抜きましょう。 必ず火気のないところで抜いてください! タバコくわえて、なんてもっての外ですぞ。

ガソリンストーブは室内で使っちゃダメ

→といいながらめんどくさいから私も室内で使っちゃったりしたことも有りますが(ガソリンストーブで炊いたお米はいつものお米より美味しいの)、ガソリンのガスは空気より重いので、部屋の下の方に溜まります。たいてい家庭用コンセントは下の方にあるので、もしガスが溜まっていたら、コンセントをさした時のスパークで発火する恐れがあります。 ていうか、ガソリンストーブが誤って火だるまになったら火事になりますので、室内で使っちゃダメです。 消防庁の注意喚起記事もどうぞ。
ガソリン等危険物の事故防止について http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/gasoline/keihatu.html
ガソリン携行缶ってこんなの。 [改訂] 2014/04/18 もうじきキャンプの時期ですしね。タイトル修正・内容加筆。]]>